頻尿24時

自分が頻尿になるなんて思っていなかったのに、これって年のせい?
頻尿は何かの病気のサインかも・・・
自分でできる頻尿対策ってあるのかな?
病院ではどんな頻尿治療が行われるのかしら?
頻尿の原因って何だろう?
そもそも私って頻尿なのかしら?
頻尿になるとどんな症状が出るんだろう?
子どもでも頻尿になるの?

こんなふうに頻尿に関する質問はたくさんあると思います。

当サイトでは、頻尿の原因、治療法、対策などあらゆる情報をわかりやすく紹介しています。頻尿の症状を改善して、快適な毎日を取り戻しましょう。

トイレが近い!これって頻尿かも?

一口に「頻尿」と言っても、その定義は明確なものではありません。日本泌尿器科学会では「1日に8回以上」を頻尿の目安としており、多くの医師は「昼間に8回以上、夜間に2回以上」を目安としています。また、それ以下の回数であっても、本人が気になるならば頻尿とする、という判断基準もあります。

トイレが近いと自分は頻尿かもしれないと心配になります。あなたはどんな時にトイレが近いのでしょうか。午前中、夜間、体が冷えた時、水分を大量に摂った時、緊張した時、カフェインやアルコールを摂取した時、ストレスが多い時、四六時中など、頻尿のタイミングは人によっても異なります。また、年齢とともにトイレに行く回数が増えた、回数が増えただけではなく、残尿感もあって出し切れていない感じがする、など頻尿には様々なケースがあります。

頻尿には、カフェインやアルコールの摂取などが原因となって起こる病的ではないものと、糖尿病や膀胱炎や前立腺肥大症などが原因となった病的で治療が必要なものとがあります。頻尿治療には早期発見が重要ですので、自分が頻尿かもしれないと思ったら、まずは専門医に相談することをおすすめします。

関連リンク:トイレが近い!これって頻尿かも?

頻尿の原因

頻尿になると日常生活に支障をきたしたり、夜間の睡眠が妨げられて十分に休息がとれなかったりします。また、様々なほかの病気が原因で頻尿が起こることもあります。ですから、頻尿の原因を突き止めることは健康を維持する上で非常に重要です。

頻尿の原因には様々なものがありますが、概ね以下の5つの原因に分別することができます。

(1) 膀胱が過敏になっている
過活動膀胱、膀胱炎、前立腺炎、尿路結石など

(2) 膀胱の容量が減少し、尿が溜められない
膀胱がん、膀胱結石、間質性膀胱炎、子宮筋腫、卵巣腫瘍、妊娠など

(3) 尿の量が増える(多尿)
糖尿病、尿崩症、慢性腎不全、加齢、妊娠など

(4) 尿を一回で出し切ることができない(残尿感)
前立腺肥大症、前立腺がん、脳梗塞、脳脊髄腫瘍、糖尿病、手術、放射線治療など

(5) 精神的な要因
ストレスや緊張などの心理的な要因によるもの

関連リンク:頻尿の原因

過活動膀胱について

「過活動膀胱(Overactive bladder(OAB))」が原因で、頻尿が起こるケースは多くあります。過活動膀胱とは、尿を溜める器官である膀胱の働きに異常が起こり、尿が十分に溜まっていなくても膀胱が勝手に収縮してしまい、頻繁に尿意を感じる症状です。

過活動膀胱になると頻尿のほか、突然強い尿意を感じる尿意切迫感を患ったり、実際に尿漏れしてしまう切迫性尿失禁にまで悪化することもあります。

関連リンク:過活動膀胱について

神経性(心因性)頻尿について

頻尿には、泌尿器官の異常など肉体的な病気が原因で起こっているのではなく、心理的な要因によって引き起こされているものもあります。これは、神経性(心因性)頻尿と呼ばれています。原因不明の頻尿も、神経性(心因性)頻尿に含まれます。

神経性(心因性)頻尿は、主に以下のような原因によって引き起こされます。

ストレス、緊張
ストレスや緊張によって排尿回数が増えることがあります。しかし、ストレスや緊張の原因が取り除かれると頻尿の症状がなくなる場合も多く見られます。一過性のものなら問題はありませんが、長期にわたってその症状が続くと心療内科などの治療が必要になることもあります。
うつ、不安障害
うつや不安障害の場合、トイレに行けない恐怖や尿意を我慢しなければならない不安が原因となって、何度もトイレに行く状態に陥ることがあります。この場合は尿意を感じても、実際に出る尿の量は少ないというケースが多く見られます。
自律神経失調症
自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、内臓器官の働きにも異常が生じ、尿意を必要以上に伝えて頻尿が起こることがあります。また、自律神経失調症になると、過活動膀胱という膀胱の働きに異常が起こる症状を引き起こす場合もあり、これが頻尿の原因となります。

関連リンク:神経性(心因性)頻尿について

頻尿の症状

頻尿の症状として、以下のようなものが多く見られます。しかし、これらの症状は頻尿の原因となっている病気によって異なるので、同じ頻尿でも、下記のどの症状が出るかは人それぞれです。

  • 頻繁に尿意を感じてトイレに行く(目安として昼間に8回以上、夜間に2回以上)
  • 強い尿意を感じ、場合によっては我慢ができず、失禁(尿漏れ)する
  • 尿意をもよおしても一度に出る量は少ない
  • 一度に出る尿の量が多く、1日全体の尿の量も多い(1日に3リットル以上出ると多尿と判断される)
  • 残尿感があり、尿を全部出し切れていない感じがする
  • 排尿時に痛みがある
  • 尿が臭い、無色透明、濁っている、血液が混じっている

関連リンク:頻尿の定義とその症状について

夜間頻尿について

夜間頻尿とは、夜間に何度も尿意で目が覚めてトイレに行く状態を指します。夜間頻尿は年齢とともに増える傾向があり、80代の約6割の男性が夜間に3回以上トイレに起きているという統計値もあります。あまりにも頻繁に目が覚めると、睡眠が妨げられて休息が不十分になり、昼間に疲労や眠気を感じてしまうなど、日常生活に支障が出ることがあります。

夜間頻尿の原因には、以下のようなものがあります。

夜間多尿

・加齢とともに抗利尿ホルモン(夜間の尿の量を少なくするために出されるホルモン)の分泌量が少なくなり、夜も昼間と同じ量の尿が作られてしまう
・加齢とともにリンパ管の働きが低下し、足のむくみとして足に溜まっていた水分が、夜に寝た姿勢になると体内をめぐり、尿が作り出される
・糖尿病や高血圧が原因の多尿

膀胱の容量の低下

・加齢とともに増加傾向にある前立腺肥大症や過活動膀胱が原因となり、膀胱に溜めておける尿の容量が低下し、何度も排尿の必要が生じる
・加齢とともに膀胱のポンプ機能が低下し、膀胱に溜まった尿を一度にすべて出し切ることができず、排尿回数が増える

睡眠障害

・加齢とともに睡眠を促すホルモンであるメラトニンの分泌量が低下し、熟睡しにくくなるためにトイレに頻繁に起きてしまう
・加齢とともに運動量が低下し、子どものような疲労による睡眠が難しくなるため、少しの尿意でも目が覚めてしまう

関連リンク:夜間頻尿について

男性特有の頻尿について

頻尿の原因は男女で異なることがあります。男性特有の頻尿の原因には、以下のようなものがあります。

前立腺肥大症

前立腺は男性にしかない臓器で、膀胱の下で尿管を取り囲むように位置しています。この前立腺が腫れて肥大すると、尿道を圧迫して一度に出せる尿の量が少なくなってしまいます。また、排尿に時間がかかったり、尿漏れしやすくなったり、残尿感を感じたりします、過活動膀胱を併発することも多く、すると頻尿がさらに悪化してしまうので、早急な治療が必要です。

前立腺炎、尿道炎

尿道から細菌が入り込んで前立腺に感染すると前立腺炎になり、頻尿、排尿困難、尿漏れなどの症状が起こります。また、尿道の細菌感染により尿道炎になることもあります。尿道炎は女性でも発症する可能性はありますが、男性の発症リスクの方がずっと高い病気です。

関連リンク:男性特有の頻尿について

女性特有の頻尿について

頻尿の原因には、男性特有のものだけではなく、女性特有のものもあります。女性特有の頻尿の原因には、以下のようなものがあります。

女性特有の病気

女性特有の病気である子宮筋腫や卵巣腫瘍になると、子宮内で大きくなった筋腫や卵巣内の腫瘍が膀胱を圧迫し、頻尿が起こります。また、女性は膀胱炎になりやすく、膀胱の粘膜が炎症を起こすと、少量の尿でも尿意をもよおしてしまいます。

女性ホルモンの関係

女性ホルモンの分泌量が変化する生理、PMS(月経前症候群)、更年期障害などによっても頻尿は起こります。

生理前には女性ホルモンの一つであるプロゲステロンが増加します。その結果、子宮の壁が厚くなって膀胱を圧迫したり、水分を溜め込む作用が働いたり、膀胱の筋肉が弛緩したりして、頻尿が起こります。

更年期にはもう一つの女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少するので、膀胱や尿道の粘膜が薄くなったり萎縮したりして、少しの尿でも尿意を感じてしまいます。また、エストロゲンの減少によって自律神経のバランスが崩れたり、骨盤底筋が弛緩したりして、過活動膀胱を起こす場合もあります。

妊娠・出産

妊娠中に子宮が大きくなることで、膀胱が圧迫されます。また、妊娠中は血液量が増え、腎臓の働きも活発になるので、作られる尿の量も増えます。さらに、妊娠中や出産後は骨盤底筋が弛緩しやすくなるので、頻尿の症状が現れやすくなります。

関連リンク:女性特有の頻尿について

子どもの頻尿について

小さい子ども、特に赤ちゃんは泌尿器官が未発達なので、尿意を感じると反射的に排尿してしまいます。子どもが大人と同じように排尿をコントロールできるようになるのは、5歳頃と言われています。しかし、5~6歳を過ぎても頻尿が続く場合は、以下のような原因が考えられます。

病気

膀胱炎、尿路感染症、過活動膀胱、尿崩症、糖尿病、膀胱がんなど、大人の頻尿と同じような原因が考えられます。子どもの頻尿の原因として、特に多いのは膀胱炎です。子どもは排便後もきれいに拭くことができず、性器の周りに便がついていると、膀胱が大腸菌などに感染して膀胱炎になりやすいものです。

神経性(心因性)頻尿

子どもはストレス耐性がまだ低いので、大人にとっては何でもないことでもストレスと感じ、それが原因で頻尿が起こることがあります。環境の変化によって頻尿になったり、親の心配や神経質な態度が伝わることで、さらに頻尿を悪化させることもあります。神経性(心因性)頻尿の場合は、小児科でも薬による治療は行われません。

関連リンク:子どもの頻尿について

病院で行う頻尿治療

頻尿になった時に病院ではどんな治療が行われるのか気になると思います。頻尿の場合は、その原因によっても治療方法が異なります。具体的には、以下のような治療が行われます。

問診と検査

頻尿治療を行う前に問診と検査によって、どのような治療が的確なのかを判断します。神経性(心因性)頻尿の場合は、問診でほとんどわかるケースも多いので、問診と検査は非常に重要です。検査としては、採血、検尿、腹部エコーによる残尿測定などが行われます。

薬による治療

問診と検査により、頻尿の原因が判明すると、必要に応じて薬による治療が行われます。使用される薬の種類にはいくつかありますが、主なものは、抗コリン薬、β3受容体刺激薬、ロキソニン、漢方薬などです。

病院では薬による治療のほかにも生活習慣の見直しなど、総合的な指導が行われます。頻尿を人に相談することが恥ずかしい方でも、病院に行けば同じような患者さんがたくさんいますし、思ったより簡単に治る場合も多いので、一人で悩まずに専門医に相談されることをおすすめします。

関連リンク:病院で行う頻尿治療

頻尿の薬

頻尿の薬には、病院で使われる処方薬、漢方薬、市販薬などがあります。主な種類は以下の通りです。

病院で使われる処方薬
ベシケアなどの抗コリン薬、ベタニスなどのβ3受容体刺激薬、ブラダロンなどの平滑筋弛緩薬など
漢方薬
八味地黄丸(ハチミジオウガン)、六味地黄丸(ロクミジオウガン)、竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)、清心蓮子飲(セイシンレンシイン)、加味逍遙散(カミショウヨウサン)、補中益気湯(ホチュウエッキトウ)、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)など
市販薬
ハルンケア、ユリナール、レディガードコーワ、ボーコレンなど

関連リンク:頻尿の薬

自分でできる頻尿対策

自分でできる頻尿対策はありますが、あくまでも糖尿病などのほかの病気が原因ではない場合に限ります。つまり、過活動膀胱、夜間頻尿、神経性(心因性)頻尿などの場合は、自分でできる頻尿対策を行うことで効果が期待できるということです。自分でできる頻尿対策には、以下のようなものがあります。

サプリメント
頻尿に対するサプリメントには、ノコギリヤシ、ペポカボチャ、イソサミジンなどがあります。しかし、ほかの薬を併用する場合は、専門医にそのサプリメントを飲んでよいかを事前に確認してください。
ツボを刺激
頻尿に効果的なツボとして、腰にある腎兪(じんゆ)、お腹にある中極(ちゅうぎょく)、足にある湧泉(ゆうせん)、至陰(しいん)、承山(しょうざん)、三陰交(さんいんこう)、手にある小沢(しょうたく)、腎穴(じんけつ)、耳にある多数のツボ、などがあります。
運動・トレーニング
適度な運動をすることで、頻尿が予防できると言われています。また、骨盤底筋体操のような簡単な筋肉のトレーニングを毎日行うことで、頻尿や尿漏れの改善が期待できます。
食べ物
マグネシウムは筋肉の働きを正常にするので、マグネシウムを多く含む食品を摂ると頻尿の改善が図れます。マグネシウムを多く含んだ食品には、大豆製品(豆味噌、納豆、油揚げなど)、魚介類(なまこ、しらす、いわし、いくら、貝など)、海藻(のり、あおさ、わかめ、ひじき、こんぶなど)などがあります。
飲み物
利尿作用がある飲み物は、頻尿を悪化させるので避けるようにしましょう。カフェイン、アルコール、カリウム、ルチン、砂糖、人工甘味料を含む飲み物には利尿作用があります。例としては、コーヒー、ココア、玉露茶、そば茶、低脂肪牛乳、トマトジュースなどがあります。
膀胱訓練
膀胱訓練とは、尿意を感じてもすぐにはトイレに行かず、膀胱に尿を溜める訓練をすることです。自宅などトイレのある環境で、尿漏れを起こさない程度に練習し、排尿回数を少しずつ減らしていくとよいでしょう。
排尿日誌
トイレに行った時間や量などを毎日記録しておくと、病院の問診の際にも的確な答えができ、自分や子どもの頻尿の把握にも役立ちます。ただし、あまり神経質になると、意識し過ぎて逆効果になることもありますので、自然な状態で行ってください。
予防
健康な人でも、カフェインの摂り過ぎや就寝前の水分の摂り過ぎ、冷え、運動不足、食べ過ぎによる糖尿病などが原因で、頻尿になることがあります。普段からそのような頻尿の原因を取り除いた生活を送るよう心がけ、予防に取り組むことが大切です。

関連リンク:自分でできる頻尿対策

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