女性特有の頻尿について

男性が男性特有の頻尿に悩むように、女性には女性特有の頻尿があります。
女性ならではの頻尿に焦点をあててお話ししていきましょう。
なお、男性の場合は、こちら●「男性特有の頻尿について」●をどうぞ。

原因、治療、対策は?

頻尿は様々な原因によってもたらされますが、「女性特有の頻尿」というと、「子宮や卵巣の病気」「女性ホルモンのバランス」が大きく関わってきます。
女性ならではの頻尿の原因をいくつかに分けて紹介し、病院ではどんな治療が行われるか、自分でできる対策などもあわせて説明していきます。

病気が原因

子宮筋腫や卵巣腫瘍などによって頻尿を起こすことがあります。大きく腫れた子宮や卵巣が膀胱を圧迫するため、トイレを我慢しづらくなるのです。これらの治療は、「薬物療法」と「手術」が中心です。(子宮筋腫の場合は、経過観察が行われることもあります)

また、膀胱炎も女性に起こるリスクが高い病気です。膀胱内に入った大腸菌などよって、膀胱の粘膜が炎症を起こしてしまいます。炎症を起こした粘膜はちょっとした刺激にも弱く、わずかな尿でも尿意をもよおしてしまいます。

女性ホルモンの関係

生理やPMS(月経前症候群)、更年期障害によって頻尿が起きる女性もいます。

まず生理やPMSでは、生理前~中にプロゲステロンが増えることで、膀胱を閉じる筋肉をゆるめる、体に水分を多く溜め込む、子宮が厚くなり膀胱を圧迫するなどが生じやすくなり、頻尿を起こします。体を冷やさない、ストレスを溜めないなどして、生理やPMSそのものに対する適切な対処が必要です。

また更年期においては、エストロゲンの量が大きく減少カーブを描きます。エストロゲンが減少すると、膀胱や尿道の粘膜が萎縮したり薄くなったりして、尿量が少なくても尿意を感じ、頻尿となりやすくなります。
加えて、このエストロゲンの減少によって自律神経が乱れたり、骨盤底筋にゆるみが生じて、過活動膀胱を患う人も出てきます。過活動膀胱は頻尿をもたらす原因の一つであり、尿失禁にも関わってくる病です。対策としては、骨盤底筋体操、ストレスの軽減、食事の見直しなどが有効です。心配な人は、尿漏れパッドなどを準備するのもよいでしょう。

妊娠が原因

女性にしかできない「妊娠」も、頻尿の原因となることがあります。

赤ちゃんが子宮で育つ過程で、どんどん大きくなった子宮が、すぐそばにある膀胱に対して圧力をかけ始めます。そうなると、膀胱は妊娠前よりもずっと少ない量の尿しか入っていない状態でも、「トイレに行くように!」という信号を発するようになるのです。

また、妊娠するとホルモンのバランスも変わります。今までよりもずっと多くのプロゲステロンが作られ、そのままの状態で維持されます。それを原因として骨盤底筋がゆるんでしまうため、頻尿も起きやすくなります。

さらに、妊娠は「腎臓」にも影響を与えます。妊娠すると、その前と比べて、血液の量が多くなります。腎臓も活発に動くようになり、尿の量自体が増えてしまいます。

ただ、このような症状は、妊娠4か月を過ぎることから徐々に落ち着いてくると言われています。もちろん個人差はありますが、それほど心配しすぎる必要はないでしょう。また、妊娠を由来とする頻尿の場合は、当然産後は落ち着きます。

それでも妊娠中に頻尿に悩まされるのは困りもの。ここからは、「対策」について見ていきましょう。

まず、基本的な対策としてあげられるのは、「水の摂り過ぎに注意する」ということ。特に、利尿作用のあるカフェインはあまり摂らないようにします。カフェイン自体、妊娠中は摂り過ぎると良くないものですから、それも踏まえて調整しましょう。妊娠中の水分摂取量は、一日に1.5リットル程度が理想的です。
また、「おなかが冷える」と尿意をもよおしやすくなるので、冷たい飲み物の飲み過ぎは避けて下さい。
「底冷え」などで体が冷えても尿意につながるので、手袋やスリッパなどを使い、末梢部分を冷えから守りましょう。

妊娠中は、妊娠していない時とはまったく状況や体調が違うので、気がかりなことがあれば、必ずかかりつけの産科に相談することが大切です。

骨盤底筋のゆるみが原因

骨盤底筋更年期障害や出産などによってゆるみやすくなります。「過活動膀胱」とも大きな関りを持つことになるので、詳しいメカニズムについては●「過活動膀胱について」●を見てください。

最後に、女性の頻尿ではどの科を受診したらよいのでしょうか。
妊娠の場合以外は、まずは泌尿器科や内科を受診して下さい。尿路系に大きな異常がなく、子宮筋腫などの病気や女性ホルモンの影響による頻尿と判断されれば、婦人科などの受診をすすめられるでしょう。

 

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