三環系抗うつ薬

「三環系抗うつ薬」とは、1950年頃から使われている最も古い抗うつ剤の種類です。

うつ病の原因のひとつに、セロトニンやノルアドレナリンと呼ばれる神経伝達物質の減少があります。

脳内で分泌されたセロトニンやノルアドレナリンは、役目を終えると回収されます。

これを「再取り込み」と言います。

三環系抗うつ薬は、この再取り込みを阻害することで、脳内のセロトニンやノルアドレナリンの量を増やすことができるのです。

三環系抗うつ薬は優れた効果を持っていますが、副作用が大きいため、現在ではうつ病治療にはほとんど用いられなくなっています。

三環系抗うつ薬と頻尿

三環系抗うつ薬は、副作用が大きなデメリットでした。

しかし、その副作用を逆手にとり、頻尿の治療に用いられることがあります。

三環系抗うつ薬の副作用のひとつに、抗コリン作用と呼ばれるものがあります。

抗コリン作用が働くとリラックスできないような状態になるため、尿が出にくくなり、頻尿の治療ができるのです。

具体的には膀胱を弛緩させ、尿道は締める働きがあるため、主に夜尿症などの治療に用いられます。

年齢を重ねてトイレが近くなった人はもちろん、小学生になってもおねしょが治らない子供に対しても、三環系抗うつ薬は使用されます。

もちろん他の副作用に注意しつつ、頻尿の裏に原因疾患がないかを確認しなければなりません。

 
 ページの先頭に戻る