ムスカリン受容体

ムスカリン受容体とはアセチルコリン受容体の一種で、代謝調整型の受容体です。

この受容体は、M1~M5のサブタイプで分類されています。

全身に広く分布し、様々な生理機能に関わっています。

中でも脳や自律神経節に分布するM1、心臓に分布するM2、平滑筋や分泌腺に分布するM3などは、特に重要な役割を果たしています。

末梢神経では副交感神経の神経終末に存在し、副交感神経の活動を制御しています。

サブタイプごとに、非選択的に作用する薬と選択的に作用する薬が存在しているため、投薬の際には副作用に十分注意する必要があります。

ムスカリン受容体と頻尿

頻尿の治療を行う際に、ムスカリン受容体に働きかける薬を使用することは多くあります。

頻尿の際に用いる薬は抗コリン薬が大半を占めていますが、この薬はムスカリン受容体のM2やM3タイプが多く存在する膀胱平滑筋に作用します。

また、神経終末に存在するムスカリン受容体のうち、M2やM4はアセチルコリンの放出を抑え、膀胱の収縮を少なくし、頻尿の症状を和らげてくれます。

このようにムスカリン受容体に働きかけて頻尿の症状を抑制する場合には、膀胱の収縮を促すサブタイプを選んで、選択的に作用する薬を用いる必要があります。

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